個性の前に型がある

守破離から考える人の成長

「自分らしく働きたい」という言葉を耳にすることが増えました。
もちろん大切な考え方です。
しかし私は、人が成長するためには、まず「型」が必要だと思っています。
その考え方を表しているのが、守破離(しゅはり)です。

守・破・離とは

守破離は、もともと茶道や武道などの世界で伝えられてきた考え方です。

まずは師匠から教わった型を徹底的に学ぶ。これが「守」。
その後、
さまざまな流派や考え方を学び、自分なりの工夫を加える。これが「破」。
そして最後に、
型に縛られることなく、自分なりのスタイルを確立する。これが「離」です。

いきなり個性は生まれない

私は人材育成でも、この考え方は非常に重要だと感じています。

例えば新人の頃。
まずは基本的な報告のやり方、資料の作り方、仕事の進め方を学びます。
最初から「自分らしくやります」だけでは上手くいきません。

まずは型を身につける。それが成長への近道です。

型を学んだ人だけが型を破れる

いつまでも型を守り続けるだけでは成長は止まります。
経験を積むと、
「もっと良いやり方があるのではないか」と思うようになります。ここからが「破」です。
他人の方法を学び、自分なりに工夫する。
そして最後は、自分らしい仕事の進め方へと進化していきます。

組織にも守破離がある

これは個人だけの話ではありません。組織も同じです。
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にもまず型があります。

型があるから共通理解が生まれます。
その上で、自分たちの組織に合わせて改善し、独自のやり方へ発展させていく。
それが組織の成長です。

「何をするか」より「どうなりたいか」

守破離で大切なのは、最後に「離」があることです。
型を学ぶことが目的ではありません。

どうなりたいか。どんな人になりたいか。どんな組織になりたいか。

そのために型を学ぶのです。

おわりに

私は人材育成の現場で、「まずは型を学ぼう」と伝えることがあります。
それは個性を否定したいからではありません。
むしろ、本当の意味で自分らしくなるためには、まず守るべき型があると考えているからです。

そして、型に縛られない自分らしい道こそが、守破離の目指す姿なのだと思います。